「草間彌生 魂のおきどころ」 松本市美術館

2013 08 16

残暑お見舞い申し上げます。

8月上旬、長野県松本市にある、松本市美術館へ行ってきました。

日本を代表する現代アーティストの1人、草間彌生の生まれ故郷が松本市ですが、昨年(2012年7月14日~11月4日)同美術館では、開館10周年記念展「草間彌生 永遠の永遠の永遠」を開催していました。私は見逃してしまいましたが、今回、同美術館の常設展「草間彌生 魂のおきどころ」を観ることができました。

会場に入ると目に飛び込んでくる女性の肖像画があります。1939年に描かれたこの《無題》は、鉛筆で描かれた女性の肖像画でモノクロの静かな作品です。女性の顔や衣服の上には、水玉が描かれています。幼少の頃から、草間彌生の目には、我々の目には見えない水玉が見えていたと言われています。彼女の作品のトレードマークの1つでもある、水玉ですが、この作品を描いていた10歳の彼女は、どのような気持ちで水玉を描いたのでしょうか。 人に見えないものが見えてしまうという事は、何かを背負う事でもあります。この「何か」が彼女の「たたかい」の原点だったのかもしれません(*)。

現在の同常設展22点のうち、20点が「作家蔵」です。前述の1939年に描かれた《無題》にはじまって2012年の作品(《世界の愛のすべて》《戦争の終わった幸福》《心の燃えた日》)まで、今も続いている「草間彌生」の歴史の一部を鑑賞することが出来ます。

上の画像は、同美術館の外に展示されている草間彌生作の巨大なオブジェ《幻の華》(2002年)です。高さ10mあります。真夏の松本の空に水玉が映えていました。

では、今日はこの辺で。

*ワタリウム美術館編. 2011.『草間彌生、たたかう』(ワタリウム美術館『草間彌生 ボディ・フェスティバル in ’60s 展』公式カタログ).

松本市美術館
開館時間:午前9時~午後5時まで
休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日)