東京国立博物館  特別展「上海博物館 中国絵画の至宝」

2013 10 04

先日、東京国立博物館で開催中の「上海博物館 中国絵画の至宝」へ行ってきました。

同展覧会は、今年1月にリニューアルオープンした東洋館の記念特別展です。東京国立博物館(トーハク)の東洋館といえば、中国、インド、西域、をめぐるアジアの美術の常設展としては、日本一の規模だそうです。新しくなった館内の印象は、とにかく照明がとてもよくなりました。照明のよしあしで、作品の見え方も全く変わってしまいますし、意外に重要なのです。また、エレベーターが中央に設置されたのですが、それでも狭く感じることもなく、順路もスムーズになったような気がしました。

さて、今回の「上海博物館 中国絵画の至宝」は、常設展ので総合文化展観覧料(入館料)で入場できます。しかし、「入場無料の特別展」とはいっても、内容は、中国上海美術館所蔵の宋元から明清までの絵画が出品されており、日本の国宝にあたる「一級文物」を含む名品(約40件)ぞろいです。この「一級文物」は、中国国内でも規制が厳しく一般公開されない作品もあるそうで、今回の展覧会は中国の名品の数々を日本で鑑賞出来る貴重な機会です。

出品作品の中で個人的に好きな作品は、一級文物《 花卉図冊(かきずさつ)》でした。この作品は、花卉画家、惲寿平(うんじゅへい)によって、清時代・1685年頃に制作されました。8つの画に8つの季節の花を描いた作品ですが、最後の牡丹がとても良かったです。ちなみに上の画像のポスター右下の紫の花(牡丹)は、この作品より抜粋されています。中国の花の絵の中で、やはり牡丹が一番好きです。惲寿平は、没骨法(もっこっほう)という輪郭をとらない方法で花卉(かき)を描くのが特徴で、牡丹の紫の濃淡だけで花弁が揺らいでいるような繊細な表現が素晴らしいです(東京国立博物館の公式ホームページ内同展覧会関連ページに作品の画像あり)。

同展覧会は、東洋館の4階の展示室で開催されているのですが、ほどほどの規模で名品だけを鑑賞するスタイルは、スッキリして理解しやすく、とても良かったですし、東洋館の常設展の名品も久し振りに拝めました。帰りに、同博物館で10月8日から開催される特別展「京都―洛中洛外図と障壁画の美」の前売り券も購入しました。たぶん大混雑になるのでしょうねえ。。。

では、今日はこの辺で。

参考文献
東京国立博物館公式HP内、同展覧会関連ページ
〈http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1622〉(アクセス日2013年10月4日)

東京国立博物館 東洋館リニューアルオープン記念
特別展「上海博物館 中国絵画の至宝」
会  期 :平成 25(2013)年 10 月 1 日(火)~11 月 24 日(日)
会  場 :東京国立博物館 東洋館 8 室 開館時間:午前 9 時 30 分~午後 5 時
*金曜日は午後8時まで *入館は閉館の30分前まで
休 館 日 :月曜日(ただし、10 月 14 日(月・祝)、11 月 4 日(月・休)は開館、10 月 15 日(火)、11 月 5 日(火)は閉館)
*会期中、作品の展示替えがあり。
前期:10 月 1 日(火)~10 月 27 日(日)/後期:10 月 29 日(火)~11 月 24 日(日)