「京都―洛中洛外図と障壁画の美」 東京国立博物館 気分は将軍@黒書院

2013 10 30

前回の続きです。
 
現在、トーハク(東京国立博物館)で開催中の「京都―洛中洛外図と障壁画の美」の展示会場は平成館の2階、通路(ミュージアムショップあり)を隔てた二つの会場です。はじめの会場では第1部「洛中洛外図」第二部前半「障壁画の美(京都御所)」に関した作品が展示されており、次の会場で第二部後半「障壁画の美(竜安寺と二条城)」の作品を鑑賞するという流れになっています。
とにかくはじめの「洛中洛外図」の会場が大混雑なので、次の会場へ入ると人混みも若干ですが少なくなり、空気まで変わったような感じがします。
 
個人的には、第二部「障壁の美」の「公儀の威光 二条城」の二の丸御殿にある黒書院の一の間と二の間の狩野尚信が描いた障壁画(1626年)が展覧会の中で一番好きでした。展示会場の限られたスペースを使い、実際の二条城の黒書院と同じ配置で障壁画(全69面)を展示しています。私は、一の間で将軍の気分になって二の間を眺めたり、二の間で大名の気分になって一の間を崇めてみたりしておりました。静寂を感じさせる雪の松、華やかな桜、遠くに見える山。これらの狩野尚信の作品は、写真でみたことはありましたが、本物がこれほど美しいとは思いませんでした。
 
京都にある二条城二の丸御殿の黒書院へ行っても、これらのオリジナルの障壁画は別な場所に保管されており、通常展示されていないそうです(同展覧会音声ガイドより)。ここ「トーハク」で、京都でも目にすることが出来ない作品を鑑賞出来るとは、貴重な機会ですね。他にもアメリカ(メトロポリタン美術館とシアトル美術館)へ渡っていた竜安寺の障壁画が今回の展覧会で一時帰国しており、竜安寺に残っていた障壁画と一緒に同時公開されるという、美術関係者としては複雑な思いの展示作品もありました。たしかに「京都でもみることのできない京都」(展覧会パンフレットより)を楽しめる充実した展覧会でした。
 
上の写真は、トーハクにある庭園でございます。

では、今日はこの辺で。


特別展「京都―洛中洛外図と障壁画の美」
会 場 東京国立博物館 平成館(上野公園)
会 期  2013年10月8日(火) ~ 2013年12月1日(日)
開館時間 9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)
(会期中の金曜日は20:00まで)
休館日 月曜日

以下の期間で展示替え。
前期展示:10月8日(火)-11月4日(月・休)
後期展示:11月6日(水)-12月1日(日)

*展示作品リスト等の情報は以下のサイトを参照。
「東京国立博物館 展示 日本考古・特別展(平成館)日本テレビ開局60年 特別展『京都―洛中洛外図と障壁画の美』」
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1610〉(アクセス日2013年11月14日)