ターナー展 東京都美術館 英国とターナーと私

2013 11 20 14 45 15

現在、東京都美術館で開催中の「ターナー展」に行ってきました。ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(1775-1851)は、英国絵画史を代表する画家です。膨大な彼の作品は、彼自身によって英国に寄贈され、その最大のコレクションがロンドンにあるテート・ブリテンに所蔵されています。

毎年英国では、テート(テート・ブリテンやテート・モダンなどを代表する組織)が主催する、その年に活躍した英国人アーティストに贈られる「ターナー賞」があります。この授賞式の会場がテート・ブリテンとなっていまして、私が英国にいたころは、セレブが参加したり、テレビ中継されたり、かなりハデなイベントとして、英国の風物詩になっておりました。

ターナーは、ロンドンのコヴェントガーデンにある理髪店の息子だったそうです。他にも、今回の展覧会では、オックスフォードストリートとか、ロンドンが懐かしくなるような地名がエピソードとして出てきます。そして、ターナーは、ロンドンだけではなくヨーロッパ各地(イタリア、スイスなど)に旅行しており、その行く先々の風景画(今回の展覧会でも多数出品)も残していまして、今回の展覧会は、彼のあまり知られていない一面も見ることが出来ます。

さて、同展覧会で私が一番好きだった作品は、作品No.70『にわか雨』(1820-30年頃)とNo.71『黄色い砂浜の上の青い月影』(1824年頃)でした。これらの作品は、ターナーにとっては実験的な連作で、人に見せるつもりではなかったようです(同展覧会解説より)。前者は、私が英国のコーンウォールへ旅行した時に地平線の彼方にみえた雨を思い出しました。そして後者は、私が個人的に行きたい場所のように思えました。自分の中の英国という存在を再認識したのかもしれません。どちらの作品も、抽象的で走り書きのような作品なのですが、他のどの作品よりも魅力的に見えました。もちろん個人的感想です。多分、個々の経験と作品がつながる時、人はその作品に引き寄せられるのだと思います。そんな事を思った今回の「ターナー展」でした。

では、今日はこの辺で。

 

ターナー展

東京展
会期: 2013年10月8日(火) ─ 12月18日(水)
会場: 東京都美術館 企画展示室
開室時間: 9:30~17:30(金曜日と10月31日、11月2日、3日は20:00まで) 入室は閉室の30分前まで
休室日: 月曜日(ただし10月14日、11月4日、12月16日は開室。10月15日、11月5日は閉室)

神戸展
会期: 2014年1月11日(土) ─ 4月6日(日)
会場: 神戸市立博物館
開館時間: 午前9時30分~午後5時30分(土曜・日曜は午後7時)、入館は閉館の30分前まで
休館日: 月曜日(ただし1月13日(月・祝)開館、1月14日(火)休館)

ターナー展公式サイト
〈http://www.turner2013-14.jp/〉(アクセス日2013年11月22日)