「天上の舞 飛天の美」展 サントリー美術館

2013 12 20

先日、東京ミッドタウンの中のサントリー美術館で開催中の「天上の舞 飛天の美」展に行ってきました。

平等院鳳凰堂は、藤原氏が造営し1053年に完成、現在国宝に指定されている寺院です。簡単にいえば、10円硬貨に描かれている建物がこの平等院鳳凰堂です。平等院は、天台宗と浄土宗という仏教の中の二つの宗派によって管理されており、極楽浄土を表現しているいわれる庭園と建物の優美さもさることながら、鳳凰堂の内部に安置されている本尊阿弥陀如来を取り囲む豪華絢爛な装飾が特徴とされています。その装飾の中でも、様々な空中を飛んでいる天人である「飛天」と雲中供養菩薩像の素晴らしさが、平等院鳳凰堂の特徴の一つです。現在、平等院鳳凰堂は修復中のため、同展覧会で、これらの飛天と雲中供養菩薩像一部が特別公開されています。

同展覧会では、平等院鳳凰堂の天人だけでなく、インドから日本へ仏教と共に伝来した飛天の歴史や、日本における飛天の象徴の変化などを様々な作品から考察出来るようになっています。前述のように飛天は、壁に装飾されている作品なので、今回の展示のように間近で鑑賞出来ることは、通常不可能です。どの表情も個性的で愛らしい飛天や雲中供養菩薩像達は、飾られているとよりも、阿弥陀如来の周囲を飛んでいるといったほうがよいほど、全体の動きといい、繊細な表現といい、見事な作品でした。

特に雲中供養菩薩像が乗っている雲の形が、2008年に公開された島根県にある出雲大社御本殿の天井絵八雲之図の雲に似ているような気がしました。このあたりは、専門外なので、あくまでも個人的感想です。それにしても、西洋の天使は羽で天空を飛びますけれども、飛天は、雲に乗って飛ぶのですね。なんとなく、平等院鳳凰堂の飛天達の表情は、雲の上で得意そうにみえました。

では、今日はこの辺で。

平等院鳳凰堂平成修理完成記念
「天上の舞 飛天の美」展
会場 サントリー美術館
会期 2013年11月23日(土・祝)~2014年1月13日(月・祝)
開館時間 10:00~18:00 (金・土は10:00~20:00)
※12月22日(日)、2014年1月12日(日)は20時まで開館
※12月27日(金)および12月28日(土)は年末のため18時で閉館
※いずれも最終入館は30分前まで
休館日 毎週火曜日
2013年12月30日(月)~2014年1月1日(水)は年始年末のため休館
2014年1月7日(火)は開館

参考文献

サントリー美術館ホームページ
〈http://www.suntory.co.jp/sma/〉(アクセス日2013年12月20日)