ラファエル前派展 森アーツセンターギャラリー 展覧会ポスターをみて思うこと。

2014 01 31

上の画像は、現在森アーツセンターギャラリーで開催中の「ラファエル前派展」のポスターです。この作品は、ラファエル前派の代表的な画家ジョン・エヴァレット・ミレイによる 《オフィーリア》(1851-52年)です。

ラファエル前派とは、19世紀のイギリスで結成された画家達のグループの一つです。このグループ名に用いられている「ラファエル」とは?はい、そうです。去年上野で開催された「ラファエロ展」のルネサンスの巨匠、ラファエロ(ラファエルとも呼ぶ)のことです。盛期ルネサンス時代に活躍し、当時でも天才といわれたラファエロの作品は、その後の時代でも長い間「美の理想」とされてきました。その伝統的なラファエロ・スタイルをあえて否定し、ラファエロが活躍する以前の芸術文化(初期ルネサンス時代など)を理想とするグループが「ラファエル前派」です。当時の英国では「ラファエル前派」に対する評価は賛否両論で、その流れから「これは、英国アート界のスキャンダル」(同展覧会のポスターより)とくるのかなと思います。まだ、展覧会へ行っていないので私の推測です。

ただ、今の時代を生きる我々(あるいは私個人)の視点からみれば、ラファエル前派は、スキャンダルな作品というよりは、とても英国らしいアートにみえます。例えば、前述のミレイの《オフィーリア》は、英国の偉大な劇作家シェークスピア(1564-1616年) の代表作『ハムレット』の一場面(オフィーリアの溺死)を描いていますが、英国における文学と芸術による美のコラボレーションといってもよいくらいの出来栄えです。ただ、シェークスピアは、ラファエロ(1483-1520年)の死後(16世紀末から17世紀初め)に活躍していたので、厳密にいえばラファエル前派的ではないのですけれども。。。このあたりも英国らしいかな。こんな事を都内の某駅にあった美しい展覧会ポスターを眺めながら思いました(近日中に同展覧会へ行く予定です)。

では、今日はこの辺で。

ラファエル前派展 英国ヴィクトリア朝絵画の夢
開催期間:2014年1月25日(土)~4月6日(日)
場所:森アーツセンターギャラリー
開館時間:10:00~20:00
※1月、2月の火曜日は17:00まで。
※入館は閉館30分前まで
※会期中無休

ラファエル前派展 公式サイト
http://prb2014.jp/