「クリーブランド美術館展─名画でたどる日本の美」@東京国立博物館 日本の美の中で、ルソーも良かった

前回まで第17回文化庁芸術メディア祭について、記事を3本アップしました。エンターテインメント部門とマンガ部門関連の作品については、またの機会にアップします。まずは、上野の東京国立博物館で今週末(2月23日)まで開催されている「クリーブランド美術館展─名画でたどる日本の美」について、お知らせしたく、取り急ぎ。

米国オハイオ州にあるクリーブランド美術館が所蔵する日本美術のコレクションは、全米でもトップレベルと言われています。というのも、館長のシャーマン・リー(1918- 2008)は、著名な東洋美術研究家であるだけでなく、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の美術顧問でありました。彼によって収集された日本美術品の名品が海を渡り、一時的に里帰りをしたというのが今回の展覧会です。

米国の有名美術館の日本コレクションの内容は「とてもわかりやすい」作品が多く、個人的に結構好きですね。コレクションの傾向から、米国人の日本美術の好みを考察することも面白いです。

同展覧会は、タイトルの通り、日本美術絵画がメインなのですが、当方のいつもの傾向で、今回もまたメインではない「特別出品」の作品に注目しました。その中でもアンリ・ルソー『トラとバッファローの戦い』(1908年)が良かったです。しいていえば、ルソーの作品にしては、少し展示の照明が暗かったかな。この『トラとバッファローの戦い』は、2010年国立新美術館で開催された「オルセー美術館展2010−ポスト印象派」展で展示された『蛇遣いの女』(1907年)の「続き」という感じでしょうか。『蛇遣いの女』で描かれている「ジャングルの中での戦い」のような作品です。

今、上野では、「クリーブランド美術館展─名画でたどる日本の美」と「人間国宝展」(東京国立博物館)、「世紀の日本画」(東京都美術館)の三つの展覧会を結んだ「日本美術の祭典」というプロジェクトが行われていまして、桜が咲く前に(まだまだ先ですけれども)、上野で日本の美を楽しむのもありかと思います。

では、今日はこの辺で。

「クリーブランド美術館展─名画でたどる日本の美」
会期:2014年1月15日(水) ~ 2014年2月23日(日)
会場:東京国立博物館 平成館 特別展示室第1・2室(上野公園)

「日本美術の祭典」公式サイト
http://www.nichibisai.jp/index.html