サントリー美術館「仁阿弥道八」展 日本工芸は楽しい

2015 01 30

先日、サントリー美術館で開催中の「仁阿弥道八(にんなみどうはち)」展へ行ってきました。仁阿弥道八(1783~1855)は、京焼の名工で彼の茶道具は現在でも人気があるそうです。《色絵寿星立像(いろえじゅせいりつぞう)》(上の画像)や《色絵狸炉蓋(いろえたぬきろぶた)》など、ユーモアとひねりのきいた彼の作品は、日本工芸は初心者の私でも楽しめました。もちろん、伝統的な京の美を表現した作品も数多くありまして、行って良かったと思いました。

私が特に好きだった作品が《色絵桜楓文鉢》(19世紀、江戸時代)。展示されていた「鉢」は、茶事の懐石の際に、料理を盛りつける懐石具の一つですが、表と裏の文様の見え方のバランスが実によく計算されていました。そういえば茶事では、お料理を盛った鉢を取り回すので、その動きも計算されているのかなと思いました。

それにしても以前サントリー美術館で似たような作品を見たことがあると思いまして、調べてみたところ、「もののあはれ、日本の美」展(2013年4月17日〜6月16日)の時に、仁阿弥道八作の別の《色絵桜楓文鉢》が出品されていました。そういえば、桜と紅葉の絵柄を一つの器に描いたものを雲錦手(うんきんで)という事もその時に学びました。こうやって工芸を見る目を養っていくのでしょうか。小さな一歩です。

なお、今回紹介した作品は、サントリー美術館公式サイトで見ることが出来ます。

では、今日はこの辺で。

「仁阿弥道八(にんなみどうはち)」展
会場:サントリー美術館
会期:2014年12月20日(土)~2015年3月1日(日)
開館時間:10:00~18:00 (金・土は10:00~20:00)
※いずれも入館は閉館の30分前まで
※shop×cafeは会期中無休
休館日:火曜日