第18回文化庁メディア芸術祭受賞作品展が今年も始まっています

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第18回文化庁メディア芸術祭受賞作品展が、2月4日(水)から2月15日(日)まで、東京・六本木の国立新美術館を中心に開催します(入場無料)。先日(2月3日)、その内覧会に行ってきました。

同芸術祭では、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門において、大賞、優秀賞、新人賞が毎回選出されるのですが、今年は世界71ヶ国・地域から3,853作品の応募があったそうです(各部門の受賞作品は、公式サイトをご参照ください)。

興味深いことに、本年度のアート部門では「大賞は無」でした。審査委員の三輪眞弘氏が、去年(2014年11月28日)の同芸術祭記者発表会で「今回はなんとなく大賞という作品がなかった」という内容を述べていましたが、今回の内覧会でアート部門の各作品を鑑賞して、確かにその「なんとなく」の意味がわかったような気がしました。

個人的な感想では、メディアアートの流れの一つとして「見えないものを可視化する」というテーマがありまして、アートやエンターテイメント部門の受賞作品は、去年は特にその傾向が強かった印象があります。もちろん、非現実なモノを現実化することがメディアアートの側面でもありますけれども、それ以上の「何か」が大賞作品には必要なのかもしれません。とはいえ、今回も受賞作品全体のレベルは非常に高いものでした。

去年の同芸術祭エンターテイメント部門で大賞を受賞した『Sound of Honda/Ayrton Senna 1989』の製作者の1人である真鍋大度氏は、今年はアート部門にて優秀賞を受賞(受賞作品『センシング・ストリームズ―不可視、不可聴』坂本龍一/真鍋大度)。彼は、メディア芸術祭の常連なのですが、クリエーターとしての無限の才能に毎回驚きます。しかも(私は今回の内覧会で知ったのですが)本年度エンターテイメント部門大賞受賞作品『Ingress』(Google’s Niantic Labs、創業者:John HANKE)の展示制作者リストの中に真鍋氏の名前がありました。内覧会で同芸術祭のアート部門とエンターテイメント部門を行き来する真鍋氏の姿は、まさにメディアアートの特徴を表現していると思いました。

今年も第18回文化庁メディア芸術祭受賞作品展の期間中には様々なイベント(入場無料)もありまして、トーク、シンポジウム、上映会、ワークショップ等、イベントの詳細とスケジュールは、公式サイトをご覧ください(事前申込が必要なイベントも多数あるので注意)。メディアアート界の前途有望な新人から功労者(同芸術祭では功労賞もあり)まで、受賞者の生の声が聞ける貴重な機会です。イベントに参加する度、毎年思うのですが、本当に贅沢な企画です。

とにかく、メディアアートは、実際に作品を鑑賞する(あるいは体感する)まで、予想のつかない作品が多いので、是非この機会をお見逃しなく。

では、今日はこの辺で。

第18回文化庁メディア芸術祭(公式サイト)
「第18回文化庁メディア芸術祭受賞作品展」
会期:2015年2月4日(水)~2月15日(日)
会場:国立新美術館(東京都港区六本木7-22-2) 
開館時間:10:00~18:00 金曜は20:00まで
※2月10日(火)休館  
※入場は閉館の30分前まで
その他の会場:
シネマート六本木(東京都港区六本木3-8-15)
スーパー・デラックス(東京都港区西麻布3-1-25 B1F)
※開館時間、休館日は会場によって異なります。
※全てのプログラムは参加無料です。