「ルーヴル美術館展」国立新美術館 フェルメールの《天文学者》へ会いに。

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先日、国立新美術館で開催中の「ルーヴル美術館展」へやっと行ってきました。同展覧会、平日でも人気があるようで、美術館付近にあるミッドタウンの飲食店も通常よりも混雑しているそうです。私が同展覧会へ行った時は、修学旅行の時期なのか、セーラー服を着た女子学生達が沢山見学に来ていました。

最近、国立新美術館で開催される展覧会では、ジュニア向けガイドブックが無料配布されていることを、以前お話しましたが、同展覧会では「ルーヴル美術館展 ジュニアガイド」が無料配布されていました。今回は、大人の私でも入手出来まして、嬉しかったです。そのガイドの中身の方も期待を裏切ることなく、やはり実によく出来ていました。

同展覧会の中でも注目作品は、やはりヨハネス・フェルメール《天文学者》(1668年)でしょうねえ(ちなみに上の画像は今年の3月くらいに撮影しました)。会場内でも解説がありましたが、 ドイツ、フランクフルトにあるシュテーデル美術館に所蔵されている、同じくフェルメール作《地理学者》(1668年 – 1669年)と比較すると面白いです。例えば、これらの作品の主人公である天文学者と地理学者は、共に着物のようなガウンを身に着けていますが、このガウン、当時オランダで流行していた日本の着物をガウン風に仕立てたものだそうです。このガウンだけではなく、二人(天文学者・地理学者)とも光が差し込む窓辺で各自の仕事道具(天球儀・地図)を手にしている構図だけではなく、よくみると彼らが仕事をしている部屋の家具や壁に掛かっている絵画の位置など共通点が沢山あります。この二人の学者の髪形や顔も似ているので、同一人物をモデルに描いたという説もあります。また、天文学者が天球儀を手にしてる一方、地理学者が描かれている背景の家具の上に地球儀が見えます。どちらも似たような球体で、この二つの作品の関連性を想像したくなります。それにしても、フェルメールは日本で人気がありますね。

他の出品作品はというと、個人的には、風俗画よりも宗教画が好きなので、どうかなあと思っていましたが、中々面白かったです。風俗画といっても、様々な仕掛けが施されている作品もありました。例えば、クエンティン・マセイス《両替商とその妻》(1514年)もよくみると一見絵の中では登場していない人物が机の上の鏡の中に小さく写っていたり、フェルメール同様、フランドル(今の北部フランスからベルギー&オランダの一部の地方)の画家達の作品は、細部までこだわりがあるのが彼らの特徴だなあと再確認しました。

なお、同展覧会、国立新美術館では最終日が6月1日(月)です。その後京都市美術館へ巡回します。

では、今日はこの辺で。

ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄
国立新美術館
会期:2015年2月21日(土)-6月1日(月)
休館日:毎週火曜日 
開館時間:10:00-18:00 金曜日、5月30日(土)、31日(日)は20:00まで、
[入場は閉館の30分前まで]
展覧会公式サイト
http://www.ntv.co.jp/louvre2015/

巡回展
京都市美術館(京都市左京区・岡崎公園内)
2015年6月16日(火)-9月27日(日)