フィレンツェ、1日目、カスターニョの《ニッコロ・ダ・トレンティーノ騎馬像》

IMG 4721 1024

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の中に入りました。左身廊の壁に二つのフレスコ画がみえてきます。一つは、パオロ・ウッチェロの描いた《ジョバンニ・・アクート騎馬像》(1436年)。柱を隔て横の壁に描かれているのが、画像のアンドレア・デル・カスターニョの《ニッコロ・ダ・トレンティーノ騎馬像》(1456年)です。

イギリス人傭兵隊長ジョン・ホークウッドは、イタリアでは、「ジョバンニ・・アクート」として知られています。同大聖堂の資料によると百年戦争に参加した後、フィレンツェ共和国に傭兵として仕えました。その功績は、彼の存命中に同大聖堂の中に記念碑がつくられたほどでした。その記念碑が劣化したことから、ウッチェロが新しく制作したのが、《ジョバンニ・・アクート騎馬像》です。

一方、ニッコロ・ダ・トレンティーノは、フィレンツェに傭兵として雇われ、1433年、サン・ロマーノの戦いでフィレンツェを勝利に導きました。その後、ミラノとの戦いで敵軍に捕われ獄中死しました。亡骸は、フィレンツェに運ばれて、同大聖堂に葬られました。彼の功績を称えて記念碑としてカスターニョが制作したのが《ニッコロ・ダ・トレンティーノ騎馬像》というわけです。

どちらのフレスコ画も数回の修復を経ていますが、双方の画家の筆使いの違いはよくわかります。私は、図版でウッチェロのフレスコ画をよく見ていたので、実物を楽しみにしていたのですが、どちらかといえば、このカスターニョの作品の方が好きかな。