フィレンツェ、3日目、パルジェロ国立美術館、何気に重要なレリーフ2枚

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パルジェロ国立美術館の中でも小さく目立たないように展示されているのですが、重要な作品を紹介します。ドナテッロの《聖ゲルギオス》が展示されている壁の右下にある小さなレリーフ2枚です(ちなみに手前の像は、ドナテッロの《洗礼者ヨセフ》)。左はロレンツォ・ギベルティ《イサクの犠牲》(1401年)、右がフィリッポ・ブルネレスキ《イサクの犠牲》(1401年)です。これらは、サン・ジョバンニ洗礼堂の北の扉の制作者を決めるために、Arte di Calimala(毛織物商のギルド)主催のコンペで残った作品です。このコンペのお題が旧約聖書の名場面「イサクの犠牲」でした。アブラハムが神の信仰を証明するために自分の最も大切な息子を神に捧げる(生け贄にする)瞬間、天使が止めにはいるという場面です。コンペの結果は、ギベルティが勝利し、同洗礼堂の北の扉を制作しました。その後、建築家でもあったブルネレスキはというと、フィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ(花の聖母)大聖堂(通称「ドゥオーモ」)のクーポラ(半ドームの部分)を設計しました。そう考えると、このコンペ、とんでもなくレベルの高い内容だったのです。