フィレンツェ、4日目、サン・マルコ美術館、フラ・アンジェリコ、《受胎告知》

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昨日の中庭は、サン・マルコ美術館(修道院)「スペーサの中庭」と呼ばれています。1600年代には、物干し場だったそうです。一部改築されていますが、今も1440年頃の姿を残しています。この中庭を過ぎ、階段を登ると二階に修道士たちの寄宿舎があります。その階段を登って、いきなり現れるのが、画像のフラ・アンジェリコ(ベアト・アンジェリコ)の名作《受胎告知》(1442年頃)です。

《受胎告知》は、大天使ガブリエルが聖母マリアにイエス・キリストの母になることを伝えている新約聖書の名場面の一つです。数多く画家たちが《受胎告知》を描いていますが、個人的にフラ・アンジェリコの、この《受胎告知》が一番大好きです。作品をよく見てみましょう。フラ・アンジェリコは、大天使ガブリエルと聖母マリアを建物の中に描いています。この建物、どこかで見覚えありませんか?そうです。「スペーサの中庭」の回廊にそっくりなのです。ドミニコ会の修道士だったアンジェリコ。もし、「スペーサの中庭」を《受胎告知》の場面に用いたのであれば、彼も修道院の建物の中で、あの中庭がお気に入りの空間だったのかもしれません。