フィレンツェ、4日目、ピッティ宮殿、パラティーナ美術館、フィリッポ・リッピ、《聖母子と聖母の物語》

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フィレンツェ、4日目、ピッティ宮殿の中にあるパラティーナ美術館に来ました。ピッティ宮殿の持ち主だったメディチ家とロレーヌ家のコレクター達が収集した16世紀から17世紀の名品が所蔵されています。

画像は、フィリッポ・リッピの有名な作品、《聖母子と聖母の物語》(1452-1453年)です。額装が素晴らしいです。元宮殿の部屋の壁に数多くの絵画と共にさりげなくかけられているので、本物なのか疑いたくなります(もちろん、本物です)。このような円形の絵を「トンド」と言います。

正面前に座っているのが聖母子。右奥の後ろの方で階段を上っているのが聖母マリアの父ヨキアム。迎え入れているのが聖母マリアの母アンナです。左側の奥では、聖母マリアの誕生の場面が描かれています。

聖母マリアの誕生について、聖書(旧約・新約)には、記述されていませんが、新約聖書外典(正典ではないけれども重要なキリスト教の文献)の『ヤコブ原福音書』や『黄金伝説』(13世紀に書かれたキリスト教の聖人伝説集)に聖母マリアの生涯の物語が書かれてます。もちろん、ヨキアムとアンナも登場します。

この「トンド」の注文主はフィレンツェの銀行家バルトリーニ家ということで、「バルトリーニ・トンド」とも呼ばれている名品です。