フィレンツェ、5日目、サン・マルコ美術館、ギルランダイオ、《最後の晩餐》、猫

IMG 5814 1024

サン・マルコ修道院(現美術館)の食堂に描かれているギルランダイオの《最後の晩餐》の続きです。前々回の画像では、イエス・キリストと彼の弟子である十二使徒が食卓に座っていますが、イエスを裏切ったユダだけでが、テーブルの手前に一人で座っていました。床に注目してみましょう。ユダと共にテーブルのこちら側に小さな動物がいます。猫です。猫は、「欲望」の象徴として、しばしば西洋絵画の中に描かれます。金欲しさに、銀貨30枚でイエスを敵に「売り渡した」ユダ。つまり、ギルランダイオは、「ユダの金に対する欲望」を猫で表現していると考えられます。確かにこの猫の瞳を見ていると、何かよからぬことを考えているようです。このように小さな動物でも、隠された意味があるのが、キリスト教美術の面白いところです。