ボローニャ、6日目、ミラノ、ブレラ絵画館、ラファエロ、《聖母の婚礼》

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ブレラ絵画館で最も有名な作品の一つが、ラファエロの《聖母の婚礼》です(画像)。1504年頃、ラファエロ21歳の頃の作品で聖母になるマリアの夫を決めるために、国の独身男性全員が杖を持ったところ、大工のヨセフの杖に花が咲いたので、めでたく婚礼をすることになったという場面です。ちなみに、このエピソードは聖書の中では述べられていませんが、13世紀ドミニコ会のジェノバ大司教、ヤコブス・デ・ウォラギネの聖人伝『黄金伝説』の「聖母マリアお誕生」という章で見つけることができます。この『黄金伝説』は、中世ヨーロッパでは広く知れ渡っており、一般大衆には大変人気があったようです。

さて、このラファエロの《聖母の婚礼》は、マリア、司祭、ヨセフ、真ん中の建物の配置がとても洗練されています。近くでみると建物の描写が見事です。また、彼らしい品の良い表現が、聖母マリアの姿をより一層高貴な女性に見せています。ヨセフも質素な身なりをしていますが、神に選ばれた男性に相応しい姿をしています。ラファエロの初期の作品の中でも、特に美しい名品の一つです。