ボローニャ、9日目、再び、アルキンジナージオ

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再び、アルキンジナージオに来ました(一階部分は、一般に開放されています)。私は、このボローニャで「大学」や「学問」について考えたかったのでしょうか。

今回、家族や友人と旅をするのではなく、あえて一人旅を選んでよかったと思います。もちろん、スケジュールや諸事情があり、一人旅になったのですが、この旅は、私にとって修行であり癒やしの旅でもありました。修行は、一人でなければ出来ません。作品と一人で向き合う時間が私には必要でしたし、自分の判断だけで行動することも必要でした。一人旅特有のキツい時もありましたが、「仕事」と思いながら、名品の数々を訪ねました。それは、自分の頭の中にある膨大なモノクロの芸術作品の一つ一つに実際の色を塗っていくような時間でした。そして、その「色を塗る作業」は、私にとっては「癒やし」だったように今は思います。

多くの作品は、そこで静かに存在していて、私を待っていてくれたようでした。シーズンオフということもありましたが、何度か名品を独り占め出来た時間がありました。当時の私は、そんな贅沢な時間を過ごして元気になるということでもなく、ただただ、ひたすらに目的の作品を訪ね、自分の目に焼き付けることに集中していました。そして、ボローニャの旅で、私が気づいたことは、偉大な芸術作品の前では、鑑賞者は、権力も知識も関係なくすべて平等であるということでした。