ミュンヘン〜ウィーン、2日目、アルテ・ピナコテーク、デューラー、《1500年の自画像》

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さて、ミュンヘンのお話に戻ります。あいにく私が訪れた2016年春、アルテ・ピナコテークは大改装工事中でした。多分、本来展示されている部屋ではなかったと思うのですが、最後の最後にアルテ・ピナコテークで一番見たかった作品をやっと見つけました。その作品とは、画像のアルブレヒト・デューラーの《1500年の自画像》でした。ちなみに、同美術館に所蔵の同じくデューラーの《4人の使徒たち》(1526年)は、残念ながらこの時は展示されていませんでした。

デューラーが自らをキリストのように描いている、この《1500年の自画像》には、デューラー独特のAとDを組み合わせたサインもむかって左側に見えます。そして彼が当時28歳だったことが反対側に彼が記した文からわかります。そういえば、この作品は、私が担当していた西洋美術史の講座では、男子学生に人気がありました。わかる気がします。

それにしても、贅沢を言ってはいけないのですが、照明が惜しい。毎回思うのですが、ヨーロッパの大きな美術館は照明が今ひとつなのです。もちろん、アルテ・ピナコテークの場合は、現在工事中でこの名品も一時的にここに展示されているのかもしれないのですが。。。正面からこの作品を鑑賞するとどうしても室内の蛍光灯の光が入ってしまいます。彼の身につけている毛皮や目の質感が台無しです。とうわけで少し斜めから撮影をしました。それでもこの作品は、展示室の中でも異彩を放っていました。ウィーンへ行く前にミュンヘンに寄った理由は、この作品に「会う」ためだったので、に来た甲斐がありました。