マドリード、3日目、トレド、カテドラル、エル・グレコ、《聖イルデフォンソへのカズラ授与》

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トレド大聖堂の中で個人的に一番印象に残った作品(当時聖具室内に展示)が、エル・グレコの非常に珍しい彫刻作品《聖イルデフォンソへのカズラ授与》(1585−1587年)です。7世紀のトレドの大司教イルデフォンソは、後にトレドの守護聖人聖イルデフォンソとして信仰されてきました。もちろん、トレドで活躍していたエル・グレコは、聖イルデフォンソを描いた絵画を数点残しています。

この作品のタイトルである《聖イルデフォンソへのカズラ授与》は、聖母マリアより聖イルデフォンソが、カズラ(司祭がミサの時に身につける袖のない祭服)を授かる場面を表現していまして、スペイン絵画ではよく描かれたテーマです。画像のように、このエル・グレコの作品では、聖母マリアに聖イルデフォンソがカズラを着せてもらっているようです、

しかしながら、この《聖イルデフォンソへのカズラ授与》はおろか、エル・グレコの彫刻作品を私は今まで見たことがありませんでした。彼が彫刻作品を制作していた事も知りませんでした。作品の材質は、木製で彩色を施していますが、グレコが彫刻をするとこうなるのですね。この作品は、本当に驚きました。