マドリード、3日目、トレド、サント・トメ教会、エル・グレコ、《オルガス伯の埋葬》

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エル・グレコの傑作の一つ、《オルガス伯の埋葬》(1586年)が所蔵されているサント・トメ教会の入り口です。《オルガス伯の埋葬》は、オルガス伯ドン・ゴンサロ・ルイスが地上で埋葬され、その魂がイエス・キリスト、聖母マリア、聖人達が待つ天界へ旅立つ場面を描いています。沢山の登場人物が描かれているのですが、一人だけ我々を見つめる少年が描かれています。彼の指さす方向には、聖人に埋葬されているオルガス伯が描かれています。残念ながら館内は撮影禁止でしたが、サント・トメ教会の入り口でこの少年を見ることが出来ます。ちなみに、同作品では、画像向かって左側の少年が描かれおり、右側の少年は、作品には登場していません。

マニエリスム(1520年頃~1610年頃)の時代の代表的な作家であるエル・グレコの作品は、ルネサンス時代の美術と比較して、歪んだ身体や不安にさせるようなスピリチュアルな表現が特徴的なのですが、《オルガス伯の埋葬》は、荘厳でありながらスペイン芸術の美しさを素直に楽しめることが出来る作品でした。というわけで、個人的に、エル・グレコの作品の中で、(今のところ)この作品が一番好きかもしれません。