マドリード、4日目、ティッセン・ボルネミッサ美術館、レンブラント、《(帽子と二連のチェーンを身につけた)自画像》

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ティッセン・ボルネミッサ美術館の続きです。バロック期フランドルの巨匠ルーベンスが登場したのであれば、ネーデルラント(オランダ)のレンブラントを外すわけにはいきません。

画像は、レンブラントの《(帽子と二連のチェーンを身につけた)自画像》(1642-1643)です。レンブラントは、結構な数の《自画像》を描いていますが、同作品は、その中でも見応えのある作品だと思います(本当にティッセン・ボルネミッサ美術館は、質の良い作品を所蔵しています)。

さて、レンブラントお得意の明暗法(キアロスクーロ)が用いられた《(帽子と二連のチェーンを身につけた)自画像》ですが、人気絶頂期の1640年に描いた《(34歳の)自画像》(ロンドン・ナショナルギャラリー所蔵)と比較すると明るい色調です。

ところが、この作品のレンブラントは、凝った衣装を身につけて自信に満ちた顔をしてると思いきや、その表情は固く、目は悲しみに満ちています。多分、この作品を描いた1642-1643年の間に、レンブラントは、妻サスキアを亡くしているので、自分の心境を自画像を通して描いたのかもしれません。この後のルーベンスの人生を想像すると、複雑な気持ちになります。