マドリード、4日目、ティッセン・ボルネミッサ美術館、ヴィットーレ・カルパッチョ、《若き騎士の肖像》

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ティッセン・ボルネミッサ美術館、個人的に気になった作品を紹介しています。

画像は、ヴィットーレ・カルパッチョ(1460/65−1525/26)の《若き騎士の肖像》です。ヴェネツィア派の画家であり、ヴェネツィアが発祥の地とされる料理「カルパッチョ」の名前の由来の画家でもあります。

日本では、「カルパッチョ」と言えば、魚のお刺身を用いたサラダ風料理として知られていますけれども、本来は、生の薄切りの牛ヒレにソースをかけて食べる料理だそうです。ヴェネツィア生まれの画家カルパッチョが牛の生肉の料理が大好きで、彼が作品で用いる「赤」が牛肉の赤を連想させるとか、ヴェネツィアの名店「ハリーズ・バー」で考案された料理などなど、いろいろな説があるそうですが、ヴィットーレ・カルパッチョが料理「カルパッチョ」誕生と関係していることは、ほぼ間違いないようです(*)

さて、肝心の作品ですが、背景に描かれている植物や動物の描写が北方ルネサンス風なのが気になります。これらは、全て何らかの象徴を表現していると考えられます。しかしながら、それ以前の問題として、この若き騎士は、誰なのでしょうか。様々な説がありますが、ウルビーノ公、フランチェスコ・マリーア1世・デッラ・ローヴェレ(1490−1538)という説が有力です。

そう言われてみると、ウフィツィ美術館所蔵のラファエロが描いた少年期のフランチェスコ・マリーア1世・デッラ・ローヴェレの肖像画と言われている《リンゴを持つ青年》(1505年)の青年の顔と顔つきが似ています。しかしながら、未だに誰なのか解明されていないそうです。

よく見ると騎士のタイツの赤色、料理「カルパッチョ」の赤色なのでしょうか。いろいろ謎多き作品なのです。

*「https://ja.wikipedia.org/wiki/カルパッチョ」(2019年7月4日16:03 UTC) 『Wikipedia, The Free Encyclopedia (ウィキペディア日本語版)』