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ボローニャ、7日、パドヴァ、スクロヴェーニ礼拝堂

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ボローニャ7日目、この日はパドヴァへ向かう予定でした。ところがミラノから戻って、夜から体調を崩し絶不調。正直、パドヴァ行きは中止にしたいことろでした。しかし、事前にパドヴァにあるスクロヴェーニ礼拝堂の見学をネットで予約しており、日程をどう考えてもキャンセルは避けたい。

ということで、やっとの思いで、ボローニャ・セントラル駅9:10発、パドヴァ駅10:07着のフレッチャルジェント(Frecciargento)に乗りました。車内は満席で、ほぼ新幹線の通勤電車状態。元気でもキツイ状況を乗り越えて、定刻にパドヴァに到着。なんとかスクロヴェーニ礼拝堂まで徒歩で来ました。ホッとするのもつかの間、画像のように建物は見えるのですが、見学者用の入り口は、ずっと先でした。

受付をすませ、見学は予約した時間枠ごとにグループ(定員制)で入ります。一つのグループが20人くらいだったと思います。見学は入れ替え制で、まずグループごとに礼拝堂手前の部屋でビデオで説明を聞きます。それから礼拝堂に入ります。見学時間は15分。撮影禁止です。

さて、スクロヴェーニ礼拝堂は、高利貸しで大儲けをした父の金融業を引き継いだエンリコ・スクロヴェーニが、地獄へ行かなくて済むように(当時高利貸しで利益を得る行為は、キリスト教的には思い罪と考えられていました)、私財を投じて作らせた礼拝堂で1305年に献納されました。そしてエンリコ・スクロヴェーニの死後(1336年没)、彼の墓が礼拝堂内に設けられました。

内装は、当時フィレンツェで超売れっ子だったジョットに礼拝堂内の壁画を注文しました。そのジョットが弟子と共に制作した同礼拝堂の美しい壁画(1305年〜)は、西洋美術史上でも傑作に考えられています。

実際に礼拝堂内部に入ると、部屋全体に広がる青を貴重とした壁画の色彩の美しさに驚きました。入口の壁面には《最後の審判》。左右の壁には、聖母マリアとイエス・キリストの生涯の名場面が綿密な構成で描かれています。それらの登場人物たちのエレガントでありながら感情豊かなジョットの表現は、イタリア美術が中世美術からルネサンス美術へ確実に移行していることがわかります。

この貴重な15分の見学時間、私は立っているのも辛かったのですが、根性でジョットの傑作を目に焼き付け来ました。