カテゴリー別アーカイブ: Bargello

フィレンツェ、3日目、パルジェロ国立美術館、何気に重要なレリーフ2枚

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パルジェロ国立美術館の中でも小さく目立たないように展示されているのですが、重要な作品を紹介します。ドナテッロの《聖ゲルギオス》が展示されている壁の右下にある小さなレリーフ2枚です(ちなみに手前の像は、ドナテッロの《洗礼者ヨセフ》)。左はロレンツォ・ギベルティ《イサクの犠牲》(1401年)、右がフィリッポ・ブルネレスキ《イサクの犠牲》(1401年)です。これらは、サン・ジョバンニ洗礼堂の北の扉の制作者を決めるために、Arte di Calimala(毛織物商のギルド)主催のコンペで残った作品です。このコンペのお題が旧約聖書の名場面「イサクの犠牲」でした。アブラハムが神の信仰を証明するために自分の最も大切な息子を神に捧げる(生け贄にする)瞬間、天使が止めにはいるという場面です。コンペの結果は、ギベルティが勝利し、同洗礼堂の北の扉を制作しました。その後、建築家でもあったブルネレスキはというと、フィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ(花の聖母)大聖堂(通称「ドゥオーモ」)のクーポラ(半ドームの部分)を設計しました。そう考えると、このコンペ、とんでもなくレベルの高い内容だったのです。

フィレンツェ、3日目、パルジェロ国立美術館、ヴェロッキオ、《花束を持つ女性》

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パルジェロ国立美術館の展示物の中でも隠れたお宝の一つが、アンドレア・デル・ヴェロッキオの《花束を持つ女性》(1475-1480年)です。同美術館のヴェロッキオの《ダヴィデ》もよかったのですが、この作品もヴェロッキオらしい名品だと思います。ヴェロッキオの技術の素晴らしさの一つが、大理石とは思えない繊細な布の表現です。女性が身につけたシャーリングした胸元の表現や手元の美しさ(この女性が誰なのかは未だに謎です)。若きレオナルド・ダ・ヴィンチがヴェロッキオに弟子入りしていた理由がわかる気がします。

フィレンツェ、3日目、パルジェロ国立美術館、ミケランジェロ、《バッカス》、バッカスの顔

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昨日は、ミケランジェロの《バッカス》(1496−1497年)の足に寄り添っているファウヌスの顔をお見せしました。せっかくなので、葡萄酒の神であるバッカスの「葡萄のヘアスタイル」をお見せしたく、今日は彼の顔のアップをお届けします。ギリシア神話では、ディオニソスと呼ばれていますが、ローマ世界ではとても人気があった神なのです。ディオニソス信仰の美術は、のちに初期キリスト教美術にも影響を与えます。