カテゴリー別アーカイブ: Palazzo Medici Riccardi

フィレンツェ、4日目、メディチ=リッカルディ館、ガレリア

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次にガレリアと呼ばれている部屋に来ました。壁の装飾が豪華絢爛なバロック様式です。天井は、ナポリ出身の画家ルカ・ジョルダーノ(1634-1705年)が、1685年に名門メディチ家を「神聖化」した内容の壁画を描いています。

天井画の中央には、軍神マーズ、美の女神ヴィーナス、太陽神アポロなどの神話の神々と共に、メディチ家の老コジモらしき人物が一緒に描かれています。つまり、この天井画の中では、メディチ家とギリシア神話の神々は同格(神聖化)なのです。

老コジモは、古代ギリシアの哲学者プラトンを敬愛していました。そして、まさにルネサンス期は、古典(古代ギリシア&ローマ)文化が復興した時代でもありました。当時の名だたる芸術家たちのパトロンだったメディチ家。彼らの精神面での理想像、あるいは野望が、この天井画に描かれていても不思議ではありません。

フィレンツエ、4日目、メディチ=リッカルディ館、フィリッポ・リッピ、《聖母子像》

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メディチ=リッカルディ館内に展示されているフィリッポ・リッピ(1406−1469年)の晩年の作品の一つ《聖母子像》です。リッピは、ボッティチェリの師匠でした。繊細で優雅なマリアの衣装の描写が素晴らしいです。キリストが身につけている衣は、よく見ると布が透けて下の肌が見えます。当時としては画期的な描写だったはず。ボッティチェリもこの技法を師匠リッピから学んで《春》のような作品を描けるようになっていったのかなと思いました。

フィレンツェ、4日目、メディチ=リッカルディ館、《東方三博士の礼拝》、老年の博士

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メディチ=リッカルディ館内のマギの礼拝堂の入り口近く、ベノッツォ・ゴッツォリが描いた《東方三博士の礼拝》の西壁の端に描かれている白い馬に乗った人物は、東方三博士(若年、中年、老年)の中の老年の博士です。モデルは、コンスタンティノープル総主教ヨセフ2世(イオシフ2世)という説が有力です。コンスタンティノープルからフィレンツェへの長旅を乗り越えたヨセフ2世でしたが、フィレンツェ公会議中にフィレンツェで亡くなり、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会に埋葬されました。