カテゴリー別アーカイブ: Palazzo Pitti

フィレンツェ、4日目、ピッティ宮殿、ボボリ庭園

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ピッティ宮殿内には、イタリア式庭園「ボボリの庭園」があります。トスカーナ大公コジモ1世の妻エレオノーラ・ディ・トレドが、1550年にニッコロ・トリーボロ(1500?-1550)に設計させた庭園は、19世紀まで増築を続けて、今の形になりました。庭園内には、散歩道や磁器博物館もありますが、次の機会とします。

画像は、その広大な庭園に一角にある《ブオンタレンティの洞窟》(1588年)です(パラティーナ美術館から、それほど遠くないです)。ブオンタレンティ (1531?-1608)は、建築家でもあり、舞台装置も手がけていたので、この洞窟も、まるで舞台のように見えます。ご覧の通り、手前に柵があり、中には入れませんでした。入り口上部、ちょっと不気味ですが鍾乳洞のように垂れているものは、貝殻と岩で出来ています。これが、ロココの語源になったとも言われる、17世紀フランス庭園で好まれたロカイユ(rocaille )の原形なのかなあと思いました。

フィレンツェ、4日目、ピッティ宮殿、パラティーナ美術館、ティチアーノ、《若い男性の肖像(若いイギリス人)》

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パラティーナ美術館には、ルネサンス期のヴェネチア派の巨匠、ティツィアーノ(1488年あるいは1490年-1576年)の名作も数点所蔵されています。その中でもティツィアーノの代表作の一つとされているのが画像の《若い男性の肖像(若いイギリス人)》(1525年頃)です。ティツィアーノにしては、地味な色調の作品です。しかし、男性の黒い衣装ゆえ、人物の生き生きとした表情が映える全体のバランスの良い名作に仕上がっています。特に光の使い方がヴェネチア派らしいです。

画像ではよく見えませんが、男性が身につけている宝飾品や衣装から高貴な身分の人物と考えられていますが、この男性が誰なのかは、わかっていません。青い瞳が本当に湖のように美しいです。残念ながら、画像では、絵の表面のガラスに光が反射してしまい、室内の景色が入ってしまっています。この額もラファエロの《聖母子と幼い洗礼者(椅子の聖母)》のように壁から動かせそうですけれども、次の機会に期待します。